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私のコンサル遍歴41 何の役にも立たない新古典派経済学
(18年7月26日)
 
前々回『「需要曲線と供給曲線の交点で、市場での価格と数量が決まる」・・・なんと、これが理解できないのだ。素直に考えれば中学生でも分かるこの理屈が、素直になれずに「分からない」のだ。』と書いた。そして前回『経済理論の理解と修得は、遅々として進まず、テキストを読みながら、大げさではなく悶々とした時間が過ぎていった。』と書いた。

分からない状況はずっと続いた。夏のスクーリングの経済原論の成績はA評価だった。その年の秋のテキスト科目の経済原論もA評価だった。しかしそんな評価はうれしくもなんともなかった。消費者行動の理論と生産活動の理論とそれを前提とした市場均衡論、そしてIS-LMに関連するいくつかの分析手法を、表面的に理解して、暗記して、テストに臨めばA評価など誰にでも取れる。そんなことが私の学習の目的ではなかった。

相変らず分からないのだ。しかしそんな時、ふと学習した本にあったことを思い出した。
「経済学の理論と言うのは複雑な経済現象を単純化してモデル化する。そのモデルを基に考える」・・・そうだ!「需要曲線と供給曲線の交点で、市場での価格と数量が決まる」これはモデルだ。この場合はどうなる、こんなケースはあてはまらない、など考えてはいけないのだ。私の疑問は経済学の考え方とは逆の方向へ行っているのだ。そんな例外など考えてはいけないのだ、と気づいた。

「利潤最大化モデルは、現実の企業経営がそれに沿って運営されるべし、とするものではなくて、所与の条件のもとで、資源を最も効率的に利用するためのメカニズムを先験的・論理的に説明するものである」「瞬間均衡モデルが最も典型的なもので・・中略・・カントのいう先験的命題(たとえば真・善・美の絶対的価値)の必然性を、経験界の事実を持って批判することが許されないのと同様に・・・・」(2つの文とも、黒澤昌子「企業の経済学」日本放送出版協会)
私は間違っていたのだ。経験界の事実を持って「分からない」など言うことは許されないことなのだ。

そう思いながらも、こんな文章も読んだ。
「モデルが導いた結論を日常の言葉で言い直してみて、確かにそれが現実の重要な一面を捉えているかどうかをはっきりと理解する。」・・中略・・「これをやるか否か(あるいはこれが出来るか否か)が、・・中略・・経済学を学んで使う上で最も大切な注意点なのです。」
(神取道宏「ミクロ経済学の力」日本評論社)
どういうことだ。私は「理論が現実の重要な一面を捉えていないから」分からないと言っている。私の疑問は間違ってはいないのか?

長く続く「分からない」日々の中で、前回紹介した、バークレーで学んでおられた経営学を専門とする先生が『何の役にも立たない新古典派経済学』と授業の中で言われた一言を、ふと思い出した。
先に取り上げた黒澤氏などは、こんな言葉を聞いたら怒り心頭だろう。

だけどミクロ経済学のモデルが何の役にも立たないと考える人は大勢いるんだろうなぁ、と考えてしまう。それは大学へ行こうと思ったもう一つの経験、ある本を読んだ経験からそんなことも考えてしまう。
「経済システムには理想的な、普遍的なモデルが一元的に存在しうるのだろうか・・中略・・経済の世の中で起こりつつあるさまざまな現象を理解し、政策を真剣に考えようとすると、結局はこうした基本的な問題に逢着する」(青木昌彦「比較制度分析序説」講談社学術文庫)
※青木氏の言われる「経済システム」とはワルラス均衡理論を中心とした経済学が主張する市場主義経済システム

いゃいゃ、自分はまだ大学1年生だ。こんなことに言及するには十年、いや二十年早いかもしれない。もっと勉強しないと・・・などと思っていた。


株式会社ジャパンコンサルティングネット 代表 黒田真也
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